『BLEACH The Death Save The Strawberry』は、藍染との戦いで一護が死神の力を失ってから死神代行消失篇に至るまでの、原作では描かれなかった17ヶ月の様子が描かれた、ルキアが主役の小説です。


紛れも無く、一護とルキアの物語〔久保先生の後書き〕」の本文に加え、後書きやブックデザイン、初版特典までも一護とルキアの特別感が強調されているので、とても好きな作品です。


以下、その感想です。


目次



表紙


[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]



表紙は、表情も仕草も最高に可愛い副隊長姿のルキアです。

カバーの下には下絵ver.、綴じ込みポスターには加工無しver.が載っていて、様々なパターンが楽しめます。


横座り、上目遣い、無邪気な明るい笑顔…。

ほんっっとに天使のように可愛くて可愛くて可愛い美少女死神ルキアに見とれてしまいます。


一護を深い絶望の底から救う為に動くルキアが主役の小説で、安心感と頼もしさを感じさせる笑顔の彼女が表紙を飾っている事が、すごく素敵だなと思います。

ルキアが居る限り、一護は絶対に大丈夫だと思わせてくれる感じがして。


実際に、消失篇でルキアは一護のピンチに颯爽と駆け付け死神の力を再譲渡し、再び一護を絶望の底から救い上げるのが本当に最高です。



登場人物紹介


一護が登場しない為、ルキアの絵が一番目に一番大きく載っています。

紹介文は「黒崎一護と彼女が出会ったことで、物語ははじまった。


一護とルキアの運命的な出会い最高だと再確認できる一文です。


その後、沢山の登場キャラが紹介され、最後に一護の名前があります。

登場していない一護だけ紹介絵が無く、「藍染との戦いで力を失った少年。」という紹介文は切ないです。




扉は、ページ一杯に拡大された、破面篇最終話の一護とルキアのお別れシーン(最後から2ページ目1コマ目の至近距離で向かい合う二人の全身絵)のシルエットです。


そこに、小説タイトル『BLEACH The Death Save The Strawberry』の文字が重なっているデザインなので、切なくて尊くて、本文にいく前から情緒が大変なことになります。


余談ですが、この切ない名シーンの絵は、他にも色々な所でピックアップされていて嬉しいです。


■『UNMASKED』の付録シール

■『UNMASKED』P214のエピソード和訳集の挿し絵

■ジャンプショップ東京ドームシティ店の入口横の壁


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本文


■あらすじ

■ルキアは一護と別れてから約4ヶ月後に空座町へ来ていた

■「最後の一手」のルキアの重要な役割

■ルキアが髪を短くした理由

■特に好きなシーン

■本文の不満点が後書きで一転



あらすじ


藍染と戦った一護は、死神の力を失った。誰かを守れないことに苛立つ一護の力を、もう一度取り戻すため、ルキアは一人、ある決意を固めた──!!

[出典:『BLEACH The Death Save The Strawberry|書籍情報|JUMP j BOOKS|集英社』



藍染との戦いで死神の力を失った一護の苦しみを見かねたルキアが、一護に死神の力を取り戻させることを一人決意し、一護の為に想いを込めたメールで、他の死神たちに協力をお願いするお話です。


一護に死神の力を取り戻させる計画は、浦原が1年がかりで開発した死神能力再譲渡用の刀に複数の霊圧を込めるというもので、ルキアが送ったメールは、この刀に霊圧を込めてくれる協力者を募る内容です。

それが、ルキアの想いと共に瀞霊廷中を駆け巡ります。



ルキアは一護と別れてから約4ヶ月後に空座町へ来ていた


ルキアが一護に死神の能力を取り戻させる決意をしたのは、藍染との戦いから約5ヶ月後ということなので、力を失くした一護との別れからは約4ヶ月後です。

決意を固めたその日、ルキアは浦原に相談する為、久々に空座町へ行きました。


つまり…


あれから

ルキアは


一度も空座町に

来ていない

[出典:©久保帯人『BLEACH』49巻424話/一護の台詞]


という、ルキアとの別れから約17ヶ月後の消失篇1話の一護のモノローグは、完全に一護の思い込みだったことになります。


死神が見えなくなっている一護が知らないだけで、ルキアが空座町に来ていた可能性があるにも関わらず(そして実際に来ていた)、

「『俺の所に』ではなく『空座町に』ルキアが一度も来ていない事を断定している」ことが好きです。


何故なら、 “もしルキアが空座町に来たら俺に会いに来ないはずがない。来た事を他の仲間たちが教えてくれないはずがない。” といった確信が一護にあることが読み取れて、一護にとってのルキアの重要性や強い絆を凄く感じられるからです。


ルキアと別れてから一度も彼女と関われていなかったことで『俺の所に来ていない』と一護が断定してるなら分かりますが、全域には目の届かないはずの『空座町に来ていない』と断定しているので。


意識的か無意識的か分かりませんが、やはり一護にとって “ルキアが空座町に来る=ルキアが俺の所に来る” “ルキアが俺の所に来ていない=ルキアが空座町に来ていない” という感覚でいたように思えるので、とても切なくて尊いです。



「最後の一手」のルキアの重要な役割


消失篇でルキアが死神能力再譲渡用の刀に最後に霊圧を込めた理由は、“最初に一護に流れ込む霊圧にする為” だったことも明かされます。


一護は既に一度ルキアの霊圧を受け入れているので、そのルキアの霊圧で刀をコーティングすれば他の人たちの霊圧も馴染みやすくなる筈だから、との事です。


浦原曰く、ルキアはこの計画の「最後の一手」(448話、449話)


一護の為にルキアにしか出来ない重要な役割があることが、凄く嬉しいです。



ルキアが髪を短くした理由


破面篇ラストで一護とお別れしたルキアは、消失篇で再登場して一護と再会した時に髪が短くなっています。

この小説では、ルキアが髪を短くした時期や、短くした理由も明かされています。


ルキアが髪を短くした時期
破面篇の藍染との戦いから約5ヶ月後(小説の前半の時間軸)。

十三番隊副隊長の任官式の前日。


ルキアが髪を短くした理由
「緋真によく似ているから」という理由で朽木家の養子に迎えられて以来、ルキアはその恩に報いる為、遺影の緋真と同じ姿を保ち続けることを誓ってきた。

しかし、その理由が嘘で、白哉の真意を知ってからは、緋真との間にも白哉との間にも確かな絆があると信じられるようになり、姿形に拘るのを止めたから。



こんな理由があったなんて……切なくて感動します。


朽木家での数十年にも渡る疎外感とすれ違いがなくなり、ルキアがこう思えるようになったのも一護のおかげだと思うと感慨深いです。

一護はルキアの命だけでなく心も護ったんだなと。

お互いに護り合って、救い合って、お互いの世界を変えてるのが本当に素敵です。



特に好きなシーン


一護に死神の力を取り戻させる決意を固めたルキアが浦原に相談する為、久しぶりに空座町を訪れた時のシーンが特に好きです。


ルキアが、かつて口では文句を言いながらも楽しげに死神代行の任務をこなしていた一護の姿を思い出しながら、一護に力を取り戻させることを改めて強く決意する描写に感動して涙腺が緩みました。



ルキアと出会い、護る力を手にした少年は、口ではブツブツと文句を言いながらも、楽しげに任務をこなしていた。

「待っていろ、一護……!」

必ず、彼に力を取り戻させる。

ルキアは強い決意を胸に、夜空へと身を躍らせた。

[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]


“ルキアに救われて世界が変わった一護” に救われて、世界が変わったルキア。

そのルキアが、また一護を救う為に動くのが最高に尊いです。


小説は、既に多くの死神たちが刀へ霊圧を注入した後に山じいが一護への死神能力の再譲渡を容認するシーンで終わるんですが、

ラストの挿し絵に、ルキアがその刀を一護に突き刺して死神能力の再譲渡をしている、459話「Death & Strawberry 2」の二人の再会シーンが載っているのも感動します。


ルキアの処刑騒動を経て一護は正式に死神代行として認められてたから、この小説を読んで思い出したけど、「死神能力の譲渡」が今でも重罪なのは変わらないんですよね。

だからルキアも、メールにその注意書きをした上で協力をお願いしてるんですが、

ルキアが自分の心のままに、一護の為に、躊躇うことなく何度も掟を破るのが本当に格好良いし、この唯一無二の強い絆が最高だと改めて思います。



本文の不満点が後書きで一転


ただ、残念な部分もありました。

あまりこのネガティブな話題で尺を取りたくないので、オブラートに包みながら簡単に書きますと…


ルキアが主役の話であり、表紙もあらすじのメインもルキアである事を全面に出して宣伝していたはずなのに、ルキアが主役のわりにはルキアの出番が期待よりも少なかった事に不満を感じました。

登場キャラが多いため仕方ない部分もあるかもしれませんが、表紙でも内容でも大人気キャラのルキアで釣っておきながら……と思う部分は正直ありました。


でも、それは久保先生の後書きで払拭できました。

むしろ、私はこの不満を感じたからこそ一層喜びを感じられる結果になりました。

詳細は、次の項目にあります。



著者二人の後書き


原作者・久保先生と小説の著者・松原先生の後書きから、主に次の2点の事を感じ取れてとても嬉しいです。


■久保先生の後書き

「本作が紛れも無く、一護とルキアの物語であること。」

原作の縮図のような印象を受けるこの小説がそうなら、原作も「一護とルキアの物語である」と言えそう。


■松原先生の後書き

「久保先生には、重要な意味を持つこのタイトルを付けていただいた」

“「Death」と「Strawberry」の言葉が入っている、重要な意味を持つ、1巻に連なるタイトル” は、一護&ルキア以外の要素も含んでそうな場合でも、結局は一護&ルキアのことを一番に表す言葉で間違いないのだと思えた。



順番に詳しく書きます。



久保先生の後書き「本作が紛れも無く、一護とルキアの物語であること。」


(前略)


「The Death Save The Strawberry」


1巻に連なるタイトルを本作に付けた理由は、きっと読まれた皆さんが1番分かっているだろうと思います。


無からの力の獲得の物語であること。

尸魂界から一護への外的、内的な干渉が描かれていること。

そして本作が紛れも無く、一護とルキアの物語であること。


懐かしさと新鮮さの同居する本作の感覚を、僕と一緒に何度も味わって頂ければと思います。


久保帯人

[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]



久保先生の後書きが、本当にめちゃくちゃ嬉しいです。

初めて読んだ時に、嬉しすぎて泣きそうになりました。


特に「本作が紛れも無く、一護とルキアの物語であること。」というストレートな一文に喜びを噛み締めています。


一護とルキアの物語の小説を書いてもらえた事実が嬉しいのはもちろんのこと、私的に原作の縮図のような印象を持つこの小説が「一護とルキアの物語」なら、それはこの小説だけに留まらず、BLEACHという作品においても「一護とルキアの物語である」と実感できるからです。



この小説が原作の縮図のように感じられる点


■ルキアは主人公の一護と共に「『BLEACH』を象徴する二人〔『JET』より〕」であり、「死神側の主人公〔『13 BLADEs.』より〕」であり、キャスト順では基本的に一護の次に名前が並ぶ作品二番手で女キャラ一番手という超重要ポジションのキャラだが、そのわりに出番や活躍量が見合っていないと思う。


■以前から◯◯◯しと言われることも少なくない◯◯のシーンが最初から沢山ある。


■多数のキャラが登場するから視点が沢山切り替わるため、一護&ルキアのクローズアップは継続的に描写されにくいが、作品全体を通して見ると要所要所でこの二人の絆が印象的に描写されていることが多い。


┗原作では出会いのシーンや何度も繰り返し描かれている別れ・再会シーンを中心に、一護&ルキアの特別感ある演出が多々されている。



とにかく、何だかんだで一護とルキアの絆がストーリーの中で特別に描かれていて結局のところ物語の核は一護&ルキア・という原作の印象が、この小説の印象と似ていると私は感じます。

何だかんだで、というのがポイントです。


この小説では、冒頭から現世の仲間の一護への想いや救いたい気持ちも沢山描写されていたり、大勢の死神たちも一護を救う決意をして行動したりしています。

ルキア以外の沢山のキャラたちも一護を想い、一護に死神の力を取り戻させる為に行動している描写が沢山あり、“主役のわりには”ルキアの出番は少なめで、終始一護とルキアの絆に焦点が当てられているわけではありません。


それでも、このお話について久保先生は「紛れも無く」と強調する程の「一護とルキアの物語である」と言い切っていて、1巻に連なる『The Death Save The Strawberry』という「重要な意味を持つこのタイトル」を付けているんです。


1巻「THE DEATH AND THE STRAWBERRY」に収録されている、一護とルキアの死神能力譲渡の展開と連なる内容の話だからと言っても、この小説の方ではルキア以外の多くのキャラたちも一護に死神の力を取り戻させる為に動く描写が沢山あることは事実なのに、「紛れも無く、一護とルキアの物語である」んです。


だから、この小説のような印象がある原作も「一護とルキアの物語」というスタンスっぽいことが、作者の後書きから感じられたのが凄く嬉しいです。

描写の量は、良い意味であまり関係ないんだろうなと。


BLEACHは、まず絶対的な主人公・一護の物語というのが前提にあって、更に踏み込んで言えば「一護とルキアの物語」なのではないかと思っています。



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原作での一護&ルキア描写の扱いについて思うこと


先述の「(破面篇以降)一護&ルキアのクローズアップは継続的に描写されにくい」ことについて。

2010年に発売された『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ』のアニメコミックスに収録されている作者コメントから感じたことを書きます。



一護とルキアについては、原作の最初の段階で触れたので、それ以降は意図的に別のところに視点を移し、あまり描いていなかったんです。

(中略)

昔書いたメモを見るような気持ちで楽しみながらふたりを見つめ直しました。それで改めて、やっぱりいいコンビだなと。

[出典:©久保帯人/集英社『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ - アニメコミックス』/久保先生のインタビュー]



一護とルキアが作者お墨付きの「やっぱりいいコンビ」なのがとてつもなく嬉しい、こちらの作者コメント。

一護&ルキアから「意図的に」視点を別のところに移したということは、つまり、自然に描いたらこの二人にばかり視点が固定されてしまう事でもあると認識できたのも、嬉しいしホッとした気持ちです。


作者は、良いコンビの主役の二人・一護&ルキアへ視点を固定するのが自然だったけど、他の沢山のキャラたちにも焦点を当てて描きたいことが沢山あったから、視点の固定を「意図的に」止め、「意図的に」別のところに視点を移したのだろうと。

ストーリーが進むにつれ、キャラが爆発的に増えていきますから。


一護&ルキアのコンビが大好きな者としては、絶えず継続的にこの二人の描写を見ていたかったのが本音ですが、この「意図的」の作者コメントを知ってからは少し寛容な心になれました。


そしてこれは、“一護とルキアの大きな軸となる強い絆が育まれる過程を、物語の初めの方で重点的にがっつり描写された” 事でもあり、 “その強い繋がりを、出会ってから急速に結んだ” のを示す事でもあると思います。


そんな “BLEACHを象徴する二人” の軌跡は、BLEACHという作品にとっても重要な事に違いないので、一護とルキアの特別な関係性の素晴らしさを再確認できました。

急速に、というのが凄いなと。

特に、ルキアがなかなか他人に心を開かない性格なのを考えると、尚更凄いです。



それから、ただ「意図的に」継続的に描かなくなっただけで、その後も物語の節目なんかで二人の強い絆が描写されているから、それが逆に引き立ってる感じもします。

出会いのシーンや、何度も繰り返し描かれている別れ・再会シーンを中心に、二人の特別感のある演出が物語の節目などに多々されていると思います。


この小説と直結している消失篇での一護とルキアの再会シーン(連載10周年記念号に合わせて1話と重なるようにルキアが再登場して一護と再会し、死神能力を再譲渡して彼の絶望を一瞬で払拭させ前進させる一連の展開)も、確実にその一つです。


最終回でも、一護とルキアの最後の登場シーンは大ゴマに2ショットで、そのコマには作品テーマらしい「勇気」という藍染の台詞が被っていて、作品を象徴する唯一無二のペアの貫禄を感じます。



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松原先生の後書き「久保先生には、重要な意味を持つこのタイトルを付けていただいた」


(前略)


無力な一護を見ていることは、一読者として、とてもつらいことでした。本編では描かれなかった十七か月の間、一護はずっと苦しんでいたはずです。この物語は、そんな一護に捧げる物語です。


最後になりましたが、この本に関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。特に久保先生には、重要な意味を持つこのタイトルを付けていただいたこと、そもそもノベライズという形でBLEACHの世界に関わらせてくださったことを、心から感謝しています。


この本が、皆様の良き友となりますように。


松原真琴

[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]



十七か月の無力にずっと苦しんでいた「一護に捧げる物語」が、原作者お墨付きの「紛れも無く、一護とルキアの物語」なのが本当に本当に最高で感動します。


松原先生は、「重要な意味を持つこのタイトル」を久保先生が付けてくださった事に喜んでいる様子を小説発売前にご自身のブログに書かれていましたが、現在はそのブログを辞められたようで見られなくなっています。

だから、この嬉しいエピソードを小説の後書きに残してくれた事がとても有り難いです。


そして、このエピソードから “「Death」と「Strawberry」の言葉が入っている、重要な意味を持つ、1巻に連なるタイトル” は、一護&ルキアを表す言葉として揺るがないのだろうと思えて嬉しいです。


どういう事かと言うと…


「Death」という言葉自体は、作中でルキア以外の死神に対しても使われています。

例えば、ルキアを捕らえる為に白哉と恋次が現世へ来た51話のサブタイトル「Death 3」は、公式キャラクターブック『SOULs.』に載っている和訳によると「3人の死神」という意味です。


でも、この小説で一護(Strawberry)を救おうとする死神(Death)はメインのルキア以外にも沢山登場しているにも関わらず、

1巻に連なるタイトルの『The Death Save The Strawberry』は一護とルキアを表すもので、原作者が「紛れも無く」と強調してまで「一護とルキアの物語である」と言い切っているんです。


一護に死神能力を再譲渡する方法を真っ先に考え始めていて、それに必要な刀を1年程かけて開発した、今回の件で必要不可欠な重要人物の死神・浦原も登場しているのに、です。


だから、一護&ルキア以外の要素が入ってそうな場合でも、“「Death」と「Strawberry」の言葉が入っている、重要な意味を持つ、1巻に連なるタイトル” は、一護&ルキアを表す言葉として揺るぎない感じがして嬉しくなりました。

この特別感がたまりません。



こう考えていく中で、次のサブタイトルや煽り文が思い浮かびました。


■195話のサブタイトル

「Death & Strawberry [Reprise]」


一護がルキアと「苦悩の日に───光の再会!!〔本誌掲載時の煽り文〕」をする回のサブタイトル。

教室で一護が日番谷・乱菊・一角・弓親・恋次らと再会した後に、満を持して一護の前にルキアが現れ再会する。



■最終話のサブタイトル

「DEATH & STRAWBERRY」


死神(DEATH)を名乗る一護の息子と、名前に「苺」(STRAWBERRY)の漢字があるルキアの娘が、1話の一護とルキアと同じように出会って終わる最終回のサブタイトル。



■『13 BLADEs.』 内の煽り文

「DEATH without Strawberry.」


消失篇(474話)のCカラーのルキア単体絵と、さくらんぼを持ってるチビキャラのルキア(副隊長ver.)の絵の近くに書かれている煽り文。

同ページと隣のページに、ルキア以外の死神たちのカラーイラストも収録されている。



これらも『The Death Save The Strawberry』と同じように、一護&ルキア以外の要素も含んでそうな場合でも、結局は一護&ルキアのことを一番に表す言葉なのだと思います。



初版特典のカード栞


[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]


初版には、カード型の栞が付いています。


真ん中に小説のタイトル『BLEACH The Death Save The Strawberry』の文字があり、その上部には小説の表紙のルキアがいて、下部には消失篇1話のカラーイラストの一護が上下反転で載っています。


また、一護の方にはスペードのKing、ルキアの方にはハートのQueenの記号が割り当てられていて、トランプ風のデザインになっています。

この二人がペアでいるだけで嬉しくて萌えるのに、敢えて一護がキングでルキアがクイーンって……もう感謝しかないです。


この絵は、長年スマホの待ち受けに設定しているくらい大好きです。



一護&ルキアを表すロゴ


[出典:©久保帯人・松原真琴/集英社『BLEACH The Death Save The Strawberry』]


ルキアが所属する十三番隊の隊花の上に死神代行篇の一護の斬魄刀と天鎖斬月が交差しているデザインの、一護&ルキアを表すロゴが、巻末のカバー折り込み部分に載っています。


そして、ロゴには次のような文字もあり、この小説の為に作られた明らかに一護とルキアを表したデザインになっています。


■隊花→「The Death」

■死神代行篇の斬魄刀側→「And The Strawberry」

■天鎖斬月側→「Save The Strawberry」


最後の最後のページまで、一護とルキアのペアを強調するデザインがされている事にも感動します。



まとめ


『BLEACH The Death Save The Strawberry』は、本文だけでなく、後書きやブックデザイン・初版特典を含め隅々まで一護とルキアの特別な絆を感じられる、とても凝った内容になっています。


久保先生が仰るように「紛れも無く、一護とルキアの物語である」作品です。